【日々の気づき】トヨタ生産方式は、単純労働者をクリエイティブにする
「逆襲のシャア」
のようなタイトルのこの本。それだけでもちょっとワクワクしてしまいます。
アジャイル開発のプロフェッショナルからのお勧めで読んでいるのですが、その一文。
生産計画という
この当たらない「計画」と、大量に造れば効率的だと考える「思い込み」の重なり合いこそが、モノ造りを混乱させる諸悪の根源なのです。
その処方箋として、「月次や週次の生産計画は止める」とあります。
世界を代表する企業が、”計画を立てていない!”と言っているのです。
あなたの人生も、計画を立てるのを止めてみてはいかがでしょうか。
そんなトヨタ式生き方をするトレーニング「いまトレ」、関心のある方はご参加ください。
「この先、どう進めたらいいのだろう」にお応えします。
目標も、やるべきことも決めない。
在り方を決めるだけのシンプルな計画が、創造的な毎日を作り出す。
”いまトレ”
と、宣伝はこれくらいにして、
トヨタの生産方式は、使った分だけ生産する後補充の考え方で行われています。
- 販売店はお客さんから注文があったら在庫倉庫(ストア)から完成品を持ってきて渡します。
- 工場は在庫倉庫(ストア)を見て少なくなっているから、部品の在庫倉庫(ストア)から部品を持ってきて完成品を組み立てて補充します。
- 部品を納めているところは、部品の在庫倉庫(ストア)を見て少なくなっているから、部品を造って納めます。
これって、需要に応じて生産することになるので無駄がなくなりますよね。
需要予測(生産計画)をする必要がなく、
”ただただ使われた分だけ生産する”
とってもシンプルな考え方です。
ただし、生産側から見るとその都度その都度状況に応じて即興的な対応を日々迫られることになります。
何をどれだけ、そんなスケジュールで生産するのか。
工場のリソースも考慮して決めていきます。
パズルのようでもあります。
現場もどんな対応もできるように不動の構えをとって対応します。
これって、従来のライン生産では言われたことだけをしていた環境とは一変しますよね。
作業自体は同じだと思うんですよ。ネジを締めるとか。
でも、その作業を状況に応じて臨機応変に対応する部分が、とっても創造力が必要になってきます。
人によっては、「めんどくせー」と思うかもしれませんが、人は創造によって成長する生き物だと考えると、大半の人はワクワクする仕事になると思います。
ワクワクしながら働いているって、素敵ですよね。
無駄がなくなり、人がワクワクしながら働けるようになるとすれば、
「生産計画」
一度手放してみては。